ウロコ風月

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【園芸】フウランの植え替え

ギンちゃん「植え替えの時間ですか? いいでショウ」

 

こんにちは、つららです

今日はフウランの植え替えを行いたいと思います

 

フウランは日本に自生するランの仲間です

夏になると、純白の花を咲かせます

この花は蛾を呼んで受粉を手伝ってもらうようで、夕方~夜に香りを放ちます

ちょうどバニラのような香りです

バニラも実はランの仲間なんですよね

だから香りも似ている、と

 

フウランの詳細は、ウィキペディアにて確認できます

大株に育てると見事なんですよね(リンク先の画像に載っています)

 

フウランは4月前後に植え替えを行います

この植物の植え替えは、なかなかに独特なんです

まず、植え替えには土ではなく、水苔を使います

これはフウランが野生では根っこを露出したまま、他の樹に絡みついたりして生育する性質に由来します

なるべく空気の通りがいい環境で育てたいのですね

 

そんなわけで、フウランの植え替え実践編

 

植え替え前のフウラン

水苔は劣化が早いので、出来れば毎年、植え替えてあげましょう

植え付けている水苔が痛むと、ランの根っこも弱ってしまいます

 

フウランの根っこは、愛好家団体が存在するほど鑑賞価値が高いです

根の先が赤くなるルビー根、などがあります

しかし、今の時期は成長が止まっているので、根っこの形状も残念なことに…

 

水苔を落としたところ

水苔はすべて落とします

そうして弱った根っこを整理し、新しい水苔に植え替えましょう

水苔は乾燥した状態で売っているので、水に浸して戻した後で、よくしぼっておきましょうね

 

水苔は根っこの上に重ねるようにして巻いていきます

根っこの下は空洞になるイメージです

水苔を根っこの上に巻き、さらに別の角度からたすき掛けをするようにして重ねていきます

これがけっこう難しくて、出来るようになるまでに回数を要します

 

慣れないうちは栄養剤の瓶などを下に当てて水苔を巻き、最後に瓶を外してみましょう

これで空洞が作れます

 

巻き終わったところ

はみ出した水苔はハサミで切って、形を整えます

さわったときに、適度に弾力がある巻き具合がベストです

鉢は素焼き鉢がお勧めです

ちいさめの鉢を選んで、空洞を崩さないようにランと水苔を鉢に収めます

 

余談ですが、富貴蘭というのはフウランの別名です

江戸時代に高貴な人達が愛でていたそうで、現在もそれらの品種を保存する機関が存在します

そのため、すべてのフウランが富貴蘭に該当するわけではありません

写真の子は富貴蘭として扱われる銘品ですね

 

他の子達は無名品なので、普通のフウランです

※1株だけ大柄な子がいますが、こちらはバンダなどの海外産の仲間と交配して生まれた種類です

フウランの血が入ると、耐寒性が得られるんだとか

 

もっとも、フウラン自体、寒さには強くありません

冬場は屋内での越冬になります

我が家では室内に設置した柵をビニールで覆って保護しています

ここまでやると冬場でも元気で、休眠していないようです

ですので通常は水を切って越冬させるのですが、我が家では冬場にも水を与えています

逆に水を切ったら衰弱しました…

 

この辺は作場の温度によると思います

見た感じで休眠に入っているのなら水を控え、生育を続けているようなら水を与えてみましょう

 

植え替え完了!

手持ちの株をすべて植え替えました

ここから1年、また見守っていきたいと思います

 

冬場の生育は個人的にどうなのかと不安要素だったのですが、毎年開花しているので、あまり深刻に考える必要はなさそうです

今年も咲いたら、写真をアップしますね

 

なお、フウランの原種は白花ですが、栽培品種や銘品には赤や黄色といった花色のバリエーションが存在します

海外産との交配種なら、紫色の花が咲きますよ

 

他にもカトレアやシンビジュームの植え替えが控えているので、こちらも順次、記事をまとめていけたらと思っています

 

それでは!

イチャイチャ…イチャイチャ…