こんばんは、つららです
今日は我が家の自称ボス・ギンちゃんについて
ギンちゃんはとあるブリーダーさんのお宅からやって来ました
2年前の9月でした
その頃、家にはすでにペアになっているはくちゃんとあずま、その隣のカゴで、チヨがひとりで住んでいました
チヨは毎日、羨ましそうにお隣さんを眺めています
あずまは甲斐甲斐しくはくちゃんの羽づくろいをして、得意げです
見ているこちらも可哀想で…
チヨはその年の3月に「手乗り」としてお迎えしました
手乗りは人間と一対一が基本です
どうしても言葉が通じる同族の方がいいですからね
ましてやお嫁さんやお婿さんとなれば、人間に勝ち目はありません
はくちゃんとあずまも手には乗りますが、独身の頃より人間に甘えなくなりました
そういった点から、チヨは一羽で飼っていたのですが…あまりにも不憫なので、家族と相談して、お友達をお迎えすることになりました
チヨは性別検査を受けていたので、お迎えのときから女の子だといわれていました
ですので、今度の子は自然と男の子に決まったのです
ブリーダーさんに連絡を入れます
日付と時間の約束をして、1週間ほど待ちました
約束の日になると、高速に乗ってブリーダーさんのお宅へ
なるべく短い時間で移動しないと、インコの体力やストレスによくありません
品種については希望はなく、オスのホオミドリウロコインコであればいいと先方には伝えてありました
候補は5羽
サンチークが3羽に、ムーンチークが2羽います
はくちゃんがサンチークですから、同じ品種になってしまいます
残りの2羽もチヨと同じ品種です
ひそかに他の品種(ミントやヴァイオレット辺り)を期待していたのは否めません
同じ種類の子が複数うちにいて、ちゃんと区別が付くだろうか?
そんな不安もありました
迷っていると、ブリーダーさんがムーンチークの片方をカゴから出して、手に乗せてくれました
痩せて小柄な子
チヨよりも羽色が白く、目がぱっちりしています
ブリーダーさんが言うには、この子がいちばん年が近く、血統的にも相性がいい、とのことでした
年齢を聞くと、5月生まれだそうです
チヨは2月生まれですから、3ヶ月違いですね
その子は手乗り雛の中でお迎え先が見つからず、繁殖用に回る予定とのこと
実際に出会ったのは9月ですから、生後4ヶ月――反抗期は6ヶ月から始まりますから、そのちょっと前の時期ですね
一目惚れ、というわけではありませんでした
ただ一刻も早く、チヨにお婿さんを見つけてあげたかったんです
それで、その子をお迎えすることにしました
お迎えする際に念を押されたのですが、ギンちゃんが手乗りになるかどうかは、ブリーダーさんにもわからない、とのことでした
そして実際、ギンちゃんはとんでもない暴れん坊だったのです
人間の手を見ると噛みついてくるような、容赦のない子で
ウロコインコは噛む力が強いです
カゴに戻す役割をしていた身内がとくに狙われて、毎日手を噛まれていました
流血することも珍しくありません
唯一の救いは、ぎんちゃんとチヨの相性でした
チヨは一目見てギンちゃんを気に入ったようで、寄り添って羽づくろいを始めます
よほど一緒に暮らす相手が欲しかったのだなと、涙ぐんでしまう人間…
それからギンちゃんは、チヨの後について歩くように
あまり脚が丈夫ではないらしく、たまに転んでしまうギンちゃん チヨはずっと傍にいました
人間に対しては攻撃な態度が続きます
ですが、こちらも何とか歩み寄りたい一心がありました
毎日、ギンちゃんの好物を手から与え続けます
空になったペットボトルに興味を示したので、中に水を入れて与えてみると、喜んで飲み始めるギンちゃん
これが挿し餌のような役割を果たしたのだと思います
ペレットをよく食べ、たっぷりとチヨに甘えて育ったギンちゃんは、みるみるうちに身体が大きくなり、他のウロコ達を蹴散らすまでになりました
ギンちゃんはいつも、頭の羽を逆立てています
食欲旺盛で、体格は立派そのもの
力強く部屋中を飛び回り、気が向くと人間の傍にやって来て、くつろぐようになりました
ここまで、半年近くかかりました
ギンちゃんから信頼を勝ち取ることが出来たのは嬉しかったです
何より、今は無邪気な姿を見せてくれる彼のことが、たまらなく愛おしくて
うちに来てくれてありがとう、ギンちゃん
次回は、チヨとの出会いを振り返りたいと思います
それでは(^_^)ノ